ドラヘブ - blue note.

ドラヘブ

※このエントリは旧blogの復刻です。感想は全て当時のものです。
2012/07/23



舞台「DRAGON’S HEAVEN vol.Ⅳ 完結篇 For The Stainless Innocence ‐無垢なる子らのために‐ 」を見に行きました。遅ればせながら、その感想です。
ネタバレを含むので、お気をつけください。
また、公演から時間が経っているため、記憶違いなどもあるかと思います。その点は気づき次第訂正します。(気付かれた方がいらしたら、指摘していただければ幸いです。)
続きを読むからどうぞ。
舞台連作「DRAGON'S HEAVEN」の完結編となるのが今回の公演。
今作では、坂本龍馬と少年志士・陸奥陽之助(後の陸奥宗光)を主軸に、幕末~明治を行きつ戻りつ、「龍」の精神、龍馬の遺志を受け継ぐ者達の懊悩を描いていきます。

実は「ドラヘブ」を見たのは今回が初めてです。毎回、観に行きたいと思いながらなかなか行く機会がとれず、今回もなんとかやりくりして駆けつけたのでした…
でも、それだけして見た価値のある、とても素敵な舞台でした。好きな役者さんだけでなく、キャスト陣がそれぞれ好演されていて、皆さんハマり役。 比較的小さな舞台にもかかわらず、そこには「幕末(明治)」の世界がたしかに存在している…と感じられました。
(最も、筋書きや人間関係は多少理解できてないところもありましたが…それは仕方ないですね。)

観劇自体も初心者なので、演出手法も一つ一つ、なるほど…と思うことが色々とありました。
例えば:
・舞台の上下だけでなく、通路を使って登場/退場する演出が多い→敵?を追いかけて入退場口に走りながらハケたり、口上を叫びながら舞台に登場していく…など、小劇場だからこそできること。
・書き割りがないので、背景描写に想像がふくらむ
・終演後のお見送り? 役者とファンとが和気藹々と談笑している…という。 これが舞台の醍醐味なんだなーと感じられた光景でした。
あとは、客席と舞台との距離が思ったより近かった。

特に印象的だった個々の役者さんとその役について(公式掲載順)

*ZIKKOさん(龍馬)→普段は飄々と。でも一筋縄ではいかないぞ、という感じの龍馬。
龍馬が登場すると舞台上が賑わう。演者も観客も龍馬に引きつけられている空気を肌で感じました。(殺されるシーンでは泣いているお客さんもいた) 

*真訪さん(陽之助)→衣装がいい感じに現代アレンジされていて好きでした。(ご本人の作だということで、すごいなー…) 仲間を気遣って、時には声を荒らげたり舞台を所狭しと駆ける姿と、周りに向ける鋭利な瞳が印象的。少年らしい勝気さは明治篇で成長して演者が変わっても健在で、ちょっと微笑ましかったです。この舞台のもう一人の主役といえる存在。

*稲村さん(作太郎&与謝野晶子)→今回の作中では晶子としてのほうが出番多め。晶子の解釈は史実を大分脚色しているのでしょうか…(日露戦争の反戦詩に絡めようとしたのか、?という部分も)
リコのかわいい声のイメージが強かったので、少年&寡黙な女性を見事に演じられていて、そのギャップに驚きました。柔らかく微笑む眼差し(晶子)と、激情をぶつける作太郎の正反対な姿。どちらも好演されていました。

*中山さん(松平容保)→京都守護職で会津藩主の偉い人(新選組の親分)。第一幕の締めでやられてしまう…
白い袴に黒地の着物が、とても似合っていてかっこ良かったのですー。他の役が声を荒らげて感情的になることの多い中で、主君として冷静に、落ち着き払っていた姿が印象的でした。(暴走しそうな斎藤を止めるシーンなどは、多少感情的なところもあったのだけれど。)
えんなさんの立ち姿は、いつ見ても凛々しくて様になります…。
そういえば、容保率いる新選組の永倉さんは、ほぼ唯一のなごみ(ギャグ?)キャラでした。ハジメちゃんー、と斎藤に葉っぱかけまくっていた。

*花村さん(受け継ぐ者)→最初は、役名の意味はいったいなんだろう…と思いながら見ていました。というのは、途中までドラヘブをファンタジー要素のある作品と勘違いしていたからです。(その原因は、龍馬さんが出てこいシェンロン!みたいに手を掲げるシーンがあったから。一体あれがなんだったのか今もよく分かっていない…)
勘違いをしたまま、「受け継ぐ者」登場。その姿が、妖精のような白づくめの格好だったのでさらに混乱…m(_ _)m 蓋を開ければ、受け継ぐ者≒明治天皇ということなのでした。
目まぐるしく変化する情勢について行けず、最初は逃げようとするけれど、最終的には受け入れていく「受け継ぐ者」。変化に従って衣装も変わっていき、青年然とした趣を出していきました。

*百さん(那由他)→身内を亡くし、龍馬たちを追い詰めていく機械人形的な少女?。
台詞はなく、淡々と銃を発砲して殺めていく彼女は、怖いというより哀しい存在に見えました。
陽之助もそうだけど那由他の衣装も好きなアレンジです。紅をひいたアイラインが、遠目からでも綺麗で、でもはかない感じがあって。前作を見ていたらきっと、彼女の出自や懊悩も理解できたのだろうな…と思います。

など。他のキャストさんもそれぞれ素敵なお芝居をされてました。

観に行く少し前に、本作が7年がかりのシリーズだということを知りました。
それだけの想いをかけて、つくりたいものがあったのだな…実感できるボリューム。僕が行けたのはその中のほんの1公演だけでしたが、それでも行けてよかった、と思います。
映像化して欲しい気持ちがありますが、難しいのかな。

ここまで拙い記録をお読みいただき、ありがとうございました。そして改めて、ご一緒してくれたお友達にありがとうですm(_ _)m

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